子供部屋おじさん、縮めてこどおじ。
この地球(ほし)の惨めな惨めな生き物。
都会に、田舎に、住宅に、日本中の至る所で、その姿を見ることができる。
"生涯こどおじ"という絶望的な将来を追い、風の吹くまま、気の向くまま、生活を続ける私。
これは、実際に「こどおじ」として成長した私を描いた壮絶悲惨な物語である・・・。
Contents
こどおじになった結果・・・
本記事では、30代こどおじのリアルな日常、そして、こどおじになってしまったことによる弊害を事細かく紹介しておりますので、こどおじ・こどおばのみなさまに少しでも共感していただければ幸いです。
お届けする内容は下記のとおりです。
ポイント
こどおじ・こどおばとは?
こどおじになった経緯
こどおじの日常
こどおじを脱却する方法
こどおじ・こどおばとは?
こどおじ(こどおば)とは、子供部屋おじさん(子供部屋おばさん)の略で、一定の年齢、主に30代を過ぎても実家の親元で暮らしている独身男性(独身女性)のことを指します。
基本的にインターネット上で使われるのは「こどおじ」であり、弱者男性への煽り文句の一種でもあります。
「こどおば」については、言葉自体はあるものの、使われる頻度はこどおじに比べて少ないです。
その理由は、女性のほうが結婚する方が多いことや男性に比べて自立していることが考えられています。
また、言葉自体は2014年頃に生まれたものですが、流行し始めたのは2019年以降になってからのようです。
私がこどおじになった経緯
どうして、私も「こどおじ」になってしまったのか。
考えてみると、小学生のときから「こどおじ」になる運命だったのかもしれません。
悲しいことに、人間には「こどおじ」になる素質を持った人もいるのです。
それが私です。
「こどおじ」というのは「弱者男性」にどこか似ているような気がします。
小学校~高校までいじめられて、大学では孤立していた私は就職活動も失敗に終わり、地元の実家に戻りました。
いわゆる、弱者男性の持つ経歴そのものではないでしょうか。
その後、地元の企業に就職して以来、実家暮らしとなり高校までのようにすべて親にやってもらう生活が始まりました。
それから数年経った今でも、結婚できる気配もなく一人暮らしをする必要性もないので、今では立派な「こどおじ」です。
こどおじの日常
「こどおじ」になるということは、何もかも「親」にしてもらって生きるということです。
その結果、常識も知識もない大人になってしまいました。
私自身を例にして、「こどおじ」の実態の一部をご紹介します。
料理をしない
「こどおじー!ご飯よー!」
よくネット上で目にするネタかと思いますが、これ、ネタではなく実際にあります。
掃除をしない
当然するわけがありません。
普段から掃除をしている方は、掃除用具や家具の適切な扱い方が身についているんですよね。
道がわからない
恋人や友人がいれば別ですが、そういった人もおらず、外出する必要がないため、通勤以外で車の運転をしていません。
その結果、国道や県道の話をされても一切わかりませんし、高速道路にも乗ったこともありません。
常識のように「県道〇線が~」なんて言われても困るのです。
タイヤの替え方がわからない
車を利用される方は、冬になるとスタッドレスタイヤへの交換が必要になりますよね。
本来であれば、自分で交換方法を勉強して自分で交換するのが普通だと思っていますが、親がやってくれるため、スタッドレスタイヤへの交換方法はわかりませんし、勉強する気もありません。
服の畳み方がわからない
もちろん、洗濯は親にしてもらっているため、服の正しい畳み方がわからない。
社会に出て、衣料品店に並ぶシャツのように畳む方法って意外とみんな知っているものなのだと知りました。
スマホの通信費は親支払い
学生時代からずっと携帯電話(スマートフォン)の通信費は親に支払ってもらっているため、具体的に毎月いくら払っているのかは知りません。
大学時代にスマホの通信費の話題になったときは、苦笑いでごまかしていました。
保険の手続きがわからない
就職・失業の際に何をすれば良いのかが一切わからない。
そのため、いつも両親に尋ねています。
そもそも、保険の仕組みすら知らない始末。
光熱費や水道代を払ったことがない
光熱費や水道代をどのように払うのかなんて知りませんし、月にどれほど使用して何円かかっているのかもわかりません。
赤ちゃんついて何も知らない
30代にもなると、多くの方が結婚して子どもを育てている頃です。
赤ちゃんがいなければ、親戚と関わることがないひきもりだった私は、赤ちゃんについて何も知りませんでした。
まず赤ちゃんに必要な備品がわからない。
調乳ポット?ミルトン?バンボ?何それ状態で、そういった備品が必要であることを知りませんでした。
何歳からハイハイするのかも知らないし、「首がすわる」という言葉も知りません。
妊娠について何も知らない
妊娠中の方はアルコールや生ものを控えたほうが良い、なんてことも知りませんでした。
結婚していなくても、これくらい常識の範疇なのかなと思っています。
趣味がいつまでもアニメやゲーム
言うなれば「精神年齢が幼い」ということでしょうか。
世間一般的には30代にもなってアニメやゲームが好きなことは恥ずべきことであることはわかっています。
恋人も子どももいないこどおじにとっては、「誰かのために何かをする」という考えがないので、いつまでも精神が成長しないのです。
貯金はない
アパート代が掛かるわけでもなく、デートするわけでもないのに、貯金はそれほどありません。
それは、仕事ができない無能であるという意味でもあり、趣味にお金を費やすという意味でもあります。
そもそも、実家暮らしは貯金がなくても生活できてしまうので、危機感がないというのも「こどおじ」の特徴でしょうか。
こどおじを脱却する方法
こどおじのみなさん!諦めるのはまだ早いですよ!
こどおじを脱却する方法はあります!
一部ですが、「こどおじ」を脱却する方法をご紹介するので参考にしてみてください!(なお、私自身はやらないもよう)
①一人暮らしを始める
こどおじを脱却する方法、それは言うまでもなく「一人暮らし」を始めることです。
それから、彼女(彼氏)を作って、結婚して家庭を持つことで「こどおじ(こどおば)」を脱却できるはずです。
②実家でも自立する
すべて親任せにするのではなく、実家だろうと自立することも大切です。
家事を手伝うことはもちろんですが、親がいないと思って生活することが「こどおじ」を脱却する一歩になるはずです。
③恋人を作る
今でこそ立派な「こどおじ」になってしまった私ですが、かつて恋人がいたときには、恋人のために何でも自分でやろうとしていました。
今はダメ人間でも、大切な人ができた時から人は変わっていきます。
本記事のまとめ
こどおじ(こどおば)とは子供部屋おじさん(おばさん)のこと
なんでも親任せするとできないことが増えていく
こどおじを脱却する方法は「一人暮らし」「自立」「恋人」
ここまで「こどおじ」が悪いことのように書いてきましたが、大切な親とずっと一緒に過ごせると考えると、悪いわけではありません。
確かに世間的には「こどおじ」は情けない・頼りない存在という声があるかもしれませんが、親と過ごせる時間は今しかないのです。
だから、「こどおじ・こどおば」であるみなさんは、そのことを恥じることはありません。
「今」という時間を大切にしてください。