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同じナマズポケモンであるヘイラッシャとナマズン
同じナマズにしても、天と地の差があるヘイラッシャとナマズン。
なんと、特性「どんかん」も被っています。
それにしても、ヘイラッシャの「どんかん」は、ほとんど使われないにしても強力であるのに、ナマズンときたら・・・。
というわけで今回は、ナマズがモチーフになっているヘイラッシャとナマズンの悲しき実力の差に注目して、その違いを徹底的に解説していきたいと思います。
本記事でお届けする内容は下記のとおりです。
- ヘイラッシャの「どんかん」についての解説
- ナマズンの「どんかん」についての解説
- ナマズンの「どんかん」が弱い理由は3点ある
- ここからの内容は3分ほどでお読みいただけます
いい記事ですから、前に進めてください。
「どんかん」の効果と仕様
ヘイラッシャもナマズンも「どんかん」という特性を持っていますが、そもそも、「どんかん」とはどのような特性なのか。
簡単に「どんかん」の効果と仕様をまとめてみました。
- 「メロメロ」「メロメロボディ」の効果を受けない
- 「ゆうわく」を受けても特攻が下がらない
- 「ちょうはつ」の効果を受けない
- 「いかく」の効果を受けない
- 「かたやぶり」により「どんかん」の効果は無視される
いくつかある効果の中でも、「ちょうはつ」の効果を受けないというのが特に強力です。
これにより、ほぼ確実に変化技を使用することができることが何よりの強みです。
ヘイラッシャとナマズンの種族値の比較
ヘイラッシャ | ナマズン |
![]() |
![]() |
H150 | H110 |
A100 | A78 |
B115 | B73 |
C65 | C76 |
D65 | D71 |
S35 | S60 |
合計530 | 合計468 |
- 合計種族値はヘイラッシャのほうが高い
- ヘイラッシャは不要なC種族値・S種族値が低いので無駄がない
- ナマズンはHP以外の種族値がほぼ均等で無駄が多い
ちなみに、一見D種族値はナマズンが勝っているように見えますが、ヘイラッシャのHP種族値が圧倒的に高いので、D方面もヘイラッシャのほうが固いことになります。
ヘイラッシャの「どんかん」「みずのベール」について
ランクバトル(ランクマッチ)で使用されるヘイラッシャのほとんどの特性は「てんねん」です。
ですが、ごくまれに「どんかん」「みずのベール」も存在します。
「てんねん」が強力過ぎて、それ一択と言っても良いほどですが、なぜほかの特性が採用されていると思いますか。
それは、多くの人が「ヘイラッシャ=てんねん」だと思い込む傾向にあるからです。
つまり、「てんねん」を採用せずとも、相手が勝手に「てんねん」だと思い込んで積み技を避けてくれるということです。
それを逆手に取って、「どんかん」「みずのベール」を採用することで、実質的に特性2つ持ちを実現できるというわけです。
「どうせ『どんかん』なんて採用されないから、ちょうはつが効くだろう」
そのような考えで行動したところ、「どんかん」だったという経験をした方も中にはいらっしゃると思います。
- ヘイラッシャは「てんねん」が使われることが多い
- ヘイラッシャは「てんねん」を前提として対処されることが多い
- ヘイラッシャを「てんねん」だと思い込んでくれることで、ほかの特性を生かすことができる
ナマズンの「どんかん」はなぜ弱い?
一方のナマズンは、どんかん以外の特性も弱いこともありますが、それ以上にナマズン自体が弱いというのが、決定的な欠点です。
ナマズンの「どんかん」が弱い理由は大きく分けて以下の3点が関係していると考えられます。
- ①ナマズンの種族値自体が弱い
- ②ナマズンが覚えられる技が弱い
- ③ナマズンのほかの特性が弱い
①ナマズンの種族値自体が弱い
ヘイラッシャは完全に耐久特化された種族値かと思いきや、それなりにA種族値もあるために、種族値に無駄がありません。
しかも、ウェーブタックルやボディプレスという比較的火力も出せる技があるため、A無振りでも、ある程度の火力を出せることが強みです。
一方のナマズンは、耐久も攻撃も高いとも言えない中途半端な種族値をしています。
俗に言う「ホウエン種族値」とは若干異なりますが、ホウエン地方特有の種族値に無駄が多いポケモンです。
具体的には、ナマズンは物理型・特殊型もある程度ある「両刀型」です。
と言っても、両刀を生かせるほどの火力や技範囲もないので、アタッカーとして採用する理由はないに等しいと言えます。
- ヘイラッシャの種族値には無駄がない
- ナマズンの種族値には無駄が多い
- ナマズンは耐久が高いわけでもなければ、攻撃も特攻も高くはない
②ナマズンが覚えられる技が弱い
ナマズンが弱い理由には覚えられる技が弱いというのも考えられます。
「どんかん」というのは相手からの「ちょうはつ」や「メロメロ」を無効化する特性ですが、ナマズン自体に「ちょうはつ」をしなければならない理由がありません。
一方のヘイラッシャは「あくび」があり、これを対策しなければ、「あくびループ」でパーティーが崩壊する可能性すらあります。
もちろん、ヘイラッシャの「ねむる」も同様です。
つまり、ナマズンは覚えられる技と「どんかん」が噛み合っていないということです。
- ナマズンに「ちょうはつ」を使用する理由はない
- ヘイラッシャは「ちょうはつ」で「あくび」「ねむる」を防ぐことが重要
- ナマズンが覚えられる技と「どんかん」は噛み合っていない
③ナマズンのほかの特性が弱い
ヘイラッシャは「てんねん」という強力な特性がある一方、ナマズンのほかの特性は「きけんよち」「うるおいボディ」です。
「どんかん」以外の特性が弱いというが問題です。
それはなぜなのか。
ヘイラッシャのように「てんねん」という強力な特性を持ち、ほとんどのヘイラッシャがその特性を採用しているのであれば、人はたいていのヘイラッシャの特性が「てんねん」であると思い込みます。
その思い込みこそが、重要なのです。
④思い込ませることも戦術のひとつ
例えば、相手のヘイラッシャが「てんねん」ではないにしても、たいていの人はヘイラッシャが「てんねん」だと思い込んで、積み技を使用しようとしません。
その思い込み(先入観)があるからこそ、ヘイラッシャは「てんねん」以外の特性も生きてくるのです。
一方のナマズンは、「どんかん」「きけんよち」「うるおいボディ」というどれもいまいちパッとしない特性で、相手にとって大した脅威もありません。
特性で相手に行動を躊躇させることすらできないのがナマズンというわけです。
ヘイラッシャのほかには、カイリューがその良い例かと思います。
たいていのカイリューは「マルチスケイル」ですが、マルチスケイルを対策するために、「ねこだまし」「ステルスロック」を使用します。
しかし、もしカイリューが「せいしんりょく」であれば、「ねこだまし」は無償行動を許すアルバンテージになり得るということです。
- 強い特性は相手に思い込みを生み出す
- ナマズンの特性「どんかん」「きけんよち」「うるおいボディ」は、すべて弱い
- ヘイラッシャは「てんねん」があるからこそ「どんかん」も「みずのベール」も生きてくる
本記事のまとめ
- ヘイラッシャとナマズンは同じナマズポケモンだが、性能に天と地ほどの差がある
- ヘイラッシャは「てんねん」があるからこそ「どんかん」も生きてくる
- ナマズンの種族値は無駄が多く、アタッカー・受けとしても使いにくい
- ナマズンは「種族値」「技」「特性」が弱い
そういえば、ポケモンSVになって削除された技というのがありましたよね。
削除された理由は分かりませんが、恐らく役に立たなかったり、存在意義がないからだとは思います。
いや、何が言いたいのかいうと、新作に出られないポケモン・内定しづらいポケモンがそれに当たるのではないかと思ったわけです。
ナマズンくん、わかるね?