これは今から4年前の2019年9月、約13年ぶりに数少ない友人に会うために、宮崎県に旅行したときの記録である・・・。
ポイント
2019年9月の宮崎旅行記録
数少ない友人と二人きりで・・・
何も起きないはずがなく・・・
後編はこちら!
鹿児島県から宮崎県へ
宮崎県という土地、言っては悪いが非常に交通のアクセスが悪いように感じる。
最短ルートで行くとなると、鹿児島県まで行って、そこから上に戻るかたちになるのだ。
今回は鹿児島県の鹿児島中央駅まで新幹線で向い、そこからJR鹿児島本線に乗り換えて、140分ほどかけて宮崎県に向かった。
時間があれば、鹿児島県も観光しておきたかったのだが、いかんせん、移動だけで時間がなくなってしまうので、鹿児島県に初上陸したものの、駅から一切出ることはなかった。
宮崎県に到着
ここまで来るのに合計で6時間ほど掛かっただろうか。
日が昇りきらない間に自宅を出て、宮崎県に到着したのはお昼前だった。
初めての宮崎県はまるで南国のように温暖で、ヤシの木のようなものが至るところに植えられていたのが印象的だった。
到着するやいなや、私が向かったのは、宮崎県に来たら絶対にココで昼食を取ろうと決めていた場所。
そう、チキン南蛮で有名な洋食店「おぐら本店」だ。
このおぐら本店というお店、多くの観光客に愛されており、地元の方々からも非常に良い評価を受けていることで有名である。
開店前に向かったにも関わらず、店頭にはすでに行列ができていた。
その評判に嘘偽りなく、ここで食べたチキン南蛮はいくらでも食べられるほど絶品だった。
ホテルにチェックイン
おぐら本店で昼食を済ませたわたしは、少しだけ宮崎市内を観光して、2日間宿泊する「宮崎観光ホテル」へチェックインに向かった。
当時は台風15号が去った直後だったので、海や川は濁流になっていました。
宮崎観光ホテルは温泉付きの施設だったので、友人との約束の時間である17時までは温泉に入って自室でゆっくり過ごしていた。
時間が十分にあったので、もう少し観光しても良かったのですが、宮崎県は観光地同士が非常に離れているので、移動だけでかなりの時間が掛かってしまうんですよね・・・。
大規模な観光地であれば、1ヶ所行くだけで半日が終わる、そんな感じです。
裏切り、そして決意
15時にチェックインして、温泉に入り、自室で過ごすこと2時間・・・。
まもなく、友人との約束の時間である17時を迎えようとしていた。
仕事が終わったら友人から連絡がある予定だった。
しかし、17時を過ぎても一向にその連絡がない。
仕事が長引いているのだろうと思い、しばらく待ち続けた。
こちらからLINEでメッセージを送ってみたものの既読にはならなかった。
18時を過ぎた頃、私は思った。
もしかして、私は騙されたのでは?と。
思い当たる節はあった。
今日と言う日までに、友人からのLINEに冷たく返してしまったことがあったこと。
それなら仕方ない、すべてわたしの責任だ。
わたしは友人に捨てられた、裏切られたのだ。
そして、決意した。
明日、帰ろうと。
13年ぶりの再会
怒りと悲しみが渦巻く中、ひとりホテルの自室に佇むわたしのもとに1通のLINEが届いた。
友人からだった。
約束の時間より2時間近く遅れての連絡だった。
これからホテルまで迎えに来てくれるということだった。
2時間という時間を連絡なしで待たされて、怒り心頭であるわたしは、彼にどのような顔で会えば良いのかわからなかった。
とにかく、ロビーに降りて彼を探した。
しかし、彼の顔を見たとき、不思議と怒りは消え去っていた。
「変わらぬ彼に逢えて安心した」
その一心だった。
高校時代の思い出
13年ぶりに再会した彼は高校時代と変わっていなかった。
私たちの世代はみんなそうだ。
何年、顔を合わせていなかろうが、一目見ただけで、誰なのかがわかってしまう。
彼との初めての出会いは高校だった。
とても明るい人で、誰とでも仲良くできるような人。
わたしとは似ても似つかない尊敬できる人。
そんな彼からわたしに話しかけてくれた。
わたしのような根暗な人間は同級生からはよく「●●くん」なんて呼ばれるが、彼はわたしのことを初めて下の名前で呼んでくれた人でもあった。
わかりますか、ある程度クラスで地位がある人はクラスメイトから苗字を呼び捨てにされたり、あだ名で呼ばれるのですが、クラスで目立たない存在、いわゆる弱者男性予備軍は「●●くん(嘲笑)」と若干小馬鹿にしたように呼ばれることを。
それがわたしです。
いまでは立派な弱者男性です。
そんな数少ない友人であった彼は高校時代、クラス内をぼっちで過ごしたわたしにとっての「心の拠り所」でした。
いっそのこと、不登校になりたいとも思ったことはありますが、彼がいたからこそ、つらかった高校生活を耐え抜くことができた、そう思っています。
居酒屋・カラオケ
ホテルのロビーで友人と合流してからは、彼の案内のもと、宮崎市内の繁華街に足を運んだ。
仕事終わりの時間帯でもあるため、居酒屋や娯楽施設が多数立ち並ぶ通りは、大いに賑わっていた。
同時に「治安の悪さ」もヒシヒシと感じた。
言うなれば、「小さな新宿歌舞伎町」です。
実際に、「宮崎 治安」で検索すると、治安の悪さを取り上げたニュースも多数出てきます。
夕食は、その繁華街の一画にある食べ放題・飲み放題コースの居酒屋で取ることにした。
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久しぶりの再会に、高校時代のこと、高校卒業以降の話でわたしたちは盛り上がり、その居酒屋で3時間ほど楽しい時間を過ごした。
それから、同じく繁華街にあるカラオケに行き、さらにお酒を飲みつつ遊び明かした。
とにかく、お酒を飲みっぱなしだったので、カラオケを終えて、ホテルに戻る頃には足元はフラフラで、ホテルへの道を示すGoogle Mapを見ても認識できないほどにまで酔っていた。
見知らぬ地でこのような状態では到底ホテルにたどり着けるはずもなかったので、友人がホテルまで送ってくれた。
そんな優しき心を持つ彼のことを疑ってしまったことは情けなく思う。
ホテルで彼と別れて、部屋に戻ったわたしは着替えることもなく、一瞬にしてベッドで眠りについたことは覚えている。
起床後、しばらく二日酔いであったことは言うまでもない。
本記事のまとめ
というわけで、今回は宮崎旅行記録の前編をお届けしました。
「久しぶりに友人に会える!」というこの上ない喜びを胸に向かった一方で、約束の時間を過ぎても友人から連絡がなかったことによる不安、そして怒りは4年経ったいまでも深く記憶に刻まれています。
そんな宮崎旅行の初日の内容を改めてまとめてみました。
宮崎旅行の目的は「13年ぶりに友人に会うため」
初日の昼食は「おぐら本店」というチキン南蛮が有名なお店
17時に友人と再会するはずだったが19時頃まで連絡がなかった
初日の夕食は「居酒屋」、その後「カラオケ」に行って終了
日が昇る前、確か午前4時頃だったでしょうか、そんな早朝に出発して始まったこの物語。
実は出発前にもうひとつの物語があったのですが、それは「宮崎旅行記録【後編】」でお話しします。
いわば、わたしが弱者男性をやめて、弱者男性に戻った人生最大のイベントの発端となった話です。